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Report 「Workshop &CYCLE #3」 Part.02

まもなく訪れる夏を、自転車と共に先駆ける ~ワークショップ編~

 

タイムスリップしたような感覚を覚える、新御徒町の商店街。

 

何度も言いたくなるほど、最近、どんどん暑くなってきていますよね。
レポートPart.01の冒頭でお伝えしましたが、今回のテーマは「初夏」。夏を先駆けしようと一行が訪れたのは、夏の風物詩の代表格である風鈴を製造している新御徒町の「篠原まるよし風鈴」さん。

 

RATIO Workshop &CYCLE

アーケードのなかを皆でぶらぶら。篠原まるよし風鈴さんを発見!

 

位置しているのは、佐竹商店街というアーケードの一角。現在の佐竹商店街が形作られたのは1970年代。都市やインフラの整備が行われた高度経済成長期を経た後、都市部だけではなく各街が活気づいていく象徴的な存在がアーケード商店街でした。
いわゆるブティックと呼ばれる洋服屋、ちょっとハイカラなご飯や飲み物が味わえる飲食店などが軒を連ね、近隣の住人が集まるコアスポット。夏になると、そのアーケードを拠点にお祭りが行われたりと、常に賑わいを見せていたようです。今となっては少なくなってしまったアーケード商店街ですが、佐竹商店街は未だに当時のような活気が見られる珍しい場所。

 

RATIO Workshop &CYCLE

 

 

RATIO Workshop &CYCLE

小さな神輿を一所懸命に担ぐ子供たち。ほっこりします。

 

我々が訪れた午後過ぎの時間帯にはちょうどお祭りが行われていて、子供たちが小さな神輿を担いだり、半被を着たおじさんたちがビールを飲みながら談笑していたりと、アーケードの中で見るその光景はまるでタイムスリップしたかのような感覚を与えてくれました。

 

篠原まるよし風鈴さんもその商店街がもつ雰囲気と同じように、昔ながらの江戸風鈴のあり方を守り続けている貴重な存在です。 風鈴と一言で言っても、製造している各地で使われる素材が異なります。

江戸風鈴は、風鈴と聞いて多くの人がおそらく想像するガラス製であることが特徴。“江戸風鈴”と命名し、現在まで続く姿の元を作ったのが現在、篠原まるよし風鈴を主宰している篠原正義さんのお父様なのです。

 

RATIO Workshop &CYCLE

冗談を交えながら優しく指導してくれた篠原正義さん。江戸っ子気質のジェントルな職人。

 

 

予想以上に難しい(!)、風鈴ガラス吹きに悪戦苦闘。

 

さて、篠原まるよし風鈴さんで今回何をするかと言うと風鈴ガラス吹きと絵付け体験です。ガラス吹きは当然、高度な技術が必要になってくるため、篠原さんの手を借りながら進めていきます。

 

簡単にその工程を説明すると……

 

RATIO Workshop &CYCLE

まず、筒状の棒の先端を溶けたガラスが入っている釜の中の壺に入れて、ガラスを巻き付けます。この工程はかなり難しいため篠原さんが行います。

 

RATIO Workshop &CYCLE

その巻き付けたガラスを吹いて小さな球を作ります。棒を回しながら慎重に……。加減を間違えると一気に膨らんでしまう、予想以上の難しさに参加者の皆さん、悪戦苦闘……。

 

RATIO Workshop &CYCLE

無事、小さな球が出来たら、そこに改めてガラスを巻き付け、それを今度は思い切り膨らませて大きな球を作ります。ここまでやったらひとまずガラス吹き体験は終了。ひょうたん型になったガラスを棒から落とし、小さな球を削り落とすと風鈴の形になります。

 

RATIO Workshop &CYCLE

吹いた加減によって生まれたガラスの厚みで音が変わるため、音の高さはバラバラ。
世界にひとつしかない風鈴で出来上がりました。

 

次は絵付け。自分で吹いた風鈴にさらなる個性を与えます。

RATIO Workshop &CYCLE

最初はワイワイと話をしながら進めていた絵付け。しばらくすると……

 

世界にひとつしかない、個性豊かな風鈴が完成!

 

風鈴は昔から魔除けとして使用されてきました。そのため、描かれる柄も重要。金魚は金運をもたらすなどの意味があり、一方、真っ黒に染めたりすると縁起が悪いとされています。ただ絵付け体験に関しては、出来るだけ明るい色を使い華やかな絵を付けること、それが唯一のルール。あとは自由に好きな物を描けばOKです。

絵付けがはじまると最初は会話があったものの、進んでいくとだんだんと無言に……。

RATIO Workshop &CYCLE

 

 

RATIO Workshop &CYCLE

真剣に絵付けに取り組む参加者。

 

RATIO Workshop &CYCLE

並べてみると、どの作品も全く趣が違くて面白いですね。

 

出来上がった物はどれもユニーク。当然ですが、ひとつとして同じ物はなく、お気に入りのマークを描く人、水玉だけを描きシンプルにまとめた人、自転車が好き過ぎて自分の愛車を描いちゃった人と様々。

「こんなこと久しぶりにやったよ~」。これは参加者がもらした声ですが、絵を描くということが無くなった大人の皆さんにとっては貴重な機会となったようです。

 

Part.03では、当ライドイベントの重要な要素である「休憩」に焦点を当てます。