FEATURE

Report 「Workshop &CYCLE #4」 Part.02

真夏の夜に、煌めく光を追う ~ナイトライド編~

 

人工的な光で彩られる、繁華な東京の姿

 

日が暮れはじめた午後6時。夕焼けで空がオレンジ色に染まった頃、「Workshop &CYCLE #4」第2部がスタートしました。Part.1でレポートした〈デシベル〉ワークショップの後、夜間の街中を駆るナイトライドを開催。
30℃を超す日中と比べれば、外はかなり涼しくなったものの、湿度が高くジメジメとした気候。

 

汗をにじませながら訪れた参加者がクールダウンしたところで、ブリーフィングから開始しました。
経路はRATIO &Cを拠点に新宿、代々木を通る約15kmのショートコース。
夜間ならではの、東京都心に広がるランドスケープを探しに行きます。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_02

 

Workshop &CYCLE_NightRide_03

恒例となっている明治神宮外苑内にある聖徳記念絵画館での集合写真も日中とは趣が異なります。
ライトアップされた絵画館は、真っ暗な空とのコントラストによって、さらに存在感を際立たせています。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_04

夜間で周りが見えにくくなっているため、いつもよりさらにゆっくりと走ります。自転車のライドで必要な手信号も、事前にレクチャーがあるので安心。

 

夜の街と同じく走行車線も日中とは雰囲気が全く変わります。
道を照らすのは白い太陽の光ではなく、所々に点在するネオン、街灯、お店の照明、自動車のライトといった様々な色をした人工的な光。賛否はあると思うのですが、繁華な東京という姿はそれらによって彩られます。新宿はとりわけそれが強調された縮図。

煌めく街並みを横目に、人や車に注意しながら中心部へと向かいます。

 

角を曲がるごとに変化していく、新宿の景色

 

Workshop &CYCLE_NightRide_05

 

Workshop &CYCLE_NightRide_06

ルートの途中で訪れた花園神社。新宿のメインストリートの裏手に、ひっそりと建っています。
ビルに囲まれているところがいかにも新宿らしい風景。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_07

花園神社のほど近くにあるゴールデン街の一角。
80年代に興隆したこの地域は、時が止まったような空間が広がり、今なお賑わいを見せています。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_08

四谷、新宿二丁目を通り過ぎると世界堂、伊勢丹などが立ち並ぶ通りにぶつかる。
近郊に映画館などもあり、文化拠点である新宿を象徴するランドスケープだと言えます。

 

新宿は新旧が混在している街でもあります。百貨店、外国人の観光スポットとなっている大型の家電店。
そこから少し離れるといくつかのセレクトショップ、レコード店などの若者向けのショップがあり、そのさらに奥へと行くと昔ながらの居酒屋やバー、歌舞伎町へと繋がり、その通りでは背広を着た多くの男性が闊歩しています。

 

参加者の多くはあまり新宿には赴かないとのことでしたが、自転車で進んでいき、角を曲がるごとに風景がどんどん変幻していく街並みに興味深々だったようです。中心街を過ぎネオンから遠のくと、都庁エリアへと変わります。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_09

新宿アイランドタワーにあるアメリカの作家、「ロバート・インディアナ」がデザインした“LOVE”のオブジェ前でまた記念撮影。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_10

新宿の中心街とは打って変わって、都庁周辺は街灯も車通りも少なく、道路は広々としています。
4年後に開催される東京オリンピック・パラリンピックのロゴを眺めながら通り過ぎます。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_11

写真の中央奥に建っているのはコクーンタワー。新宿御苑から東京都庁まではわずか2kmの距離しかありません。それだけにも関わらず全くの別世界になるのです。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_12

新宿から少しだけ南下し、夜の代々木公園へ。

人がほとんどいないサイクリングロードを駆け抜け、原宿方面の出口に辿り着くと、ポケモンGOに興じる人びとで溢れていました。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_13

セミの抜け殻発見。真夏到来のお知らせ。

 

この後、無事、家路へと着いた一行は、RATIO &CでONIBUS COFFEEのコーヒーを飲みながら改めてクールダウン。「Workshop &CYCLE #4」のプログラムはすべて終了です。

 

東京は日々、否、常に進化をしていく街。新しいビルが次々とできあがり、あと数年もすればオリンピックが開催されるため交通インフラも増々整備され、今とは大きく変わっていくことでしょう。
しかし、少しだけ裏に行けば、過去も垣間見ることができる。そこが東京の面白さであり、両方を巡ることができる、自転車ならではの醍醐味です。さて、次回はどこを回るのか。乞うご期待。

 

Workshop &CYCLE_NightRide_14

絵画館付近から臨めるNTTドコモ代々木ビル。その背景には新宿の高層ビルが並んでいます。
新国立競技場ができるため、この風景もまもなく見ることができなくなります。