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Report 「Workshop &CYCLE #5」 Part.03 夏の終わりと江戸切子 ~ワークショップ編~

由緒ある工房で、オリジナルの切子づくり

 

今回のワークショップは「浅草おじま」での江戸切子体験です。江戸切子の発祥は約180年前まで遡ります。研磨用として用いられた金剛砂でビードロに模様をつけたのがはじまりと言われ、その後、エマニエル・ホープトマンというイギリス人がガラスカット(=切子)を10数名の職人に指導し、江戸切子の祖型ができあがります。

 

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「浅草おじま」の職人、尾島英治さん。

 

江戸切子は暖簾分けによって大正、昭和時代に隆盛。「浅草おじま」は現在の職人、尾島英治さんのおじいさんの代から技術を伝承し続けている由緒ある工房です。今回の体験はロックグラスの模様づけで、職人さんが行う正規の工程を簡易化したものになります。体験のプロセスを写真と共に紹介していきます。

 

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まず、グラスに直接入れたい模様をマジックで描いていきます。切子で表現できるのは円と線なので、そこを意識しながらつくっていきます。

 

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尾島さんの説明に興味津々な参加者たち。

 

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模様のイメージができあがったら、高速回転するダイヤモンドの刃(上写真)で描いたマジックをえぐるように削っていきます。

 

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やり方を習ったら早速体験スタート。はじめは直接グラスに描くのではなく、イメージをスケッチしておきます。

 

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アイディアが固まったら絵を入れていきます。参加者たちが黙々と作業する様は、もはやこのイベントにおけるお馴染みの光景となってきました。

 

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皆さん、恐る恐る削っていきます。ワンポイントくらいの円、短い直線くらいであればすぐできるものの、円を大きくさせたり、変形させたり、直線を長くしたり、曲げたりすると急激に難易度が上がります。両手に力が入ります。

 

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削られた部分は写真(グラス上部の円)の通り白くなります。

 

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スケッチとグラスを照らし合わせて完成図を想像……。

 

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自分の好きなマークや和のモチーフ、幾何学的な模様など個性はバラバラ。非常に有意義な時間を過ごせました。

 

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約1時間半の作業の後に完成! できあがったそれぞれの作品を見比べます。

 

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寄り道をたくさん挟み、目いっぱい遊んで、帰る頃には空は真っ暗。今回も何事もなくイベントは終了しました。自転車に乗り数人でゆっくりと移動するということは協働/共同の行為だと考えられます。つまり、先導する人がいて、それについていく。他の人の安全を確保するために回りに対し注意を払う。時に一緒に食事をしたり何かを体験して、悦びや達成感を分かち合う。そんな時間をこれからも多くの人と共に過ごせたらと思います。

 

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